2014年03月02日

アメリカン・バレエ・シアター来日公演「マノン」2014/3/1(土)

ABT来日公演のマノンを見てきました。ヴィシニョーワとゴメスの素晴らしさにつきます!1幕、2幕、3幕すべてのPDDが素晴らしく、最後の沼地では涙が止まりませんでした。ヴィシニョーワはもちろん素晴らしかったのだけど、ゴメスのテクニックの確かさと情熱的な演技にうなりました。

▼アメリカン・バレエ・シアター 来日公演2014年
「マノン」 東京文化会館 2014年3月1日(土)13時開演

【振付・監督】ケネス・マクミラン
【音楽】ジュール・マスネ
【編曲】マーティン・イエーツ
【舞台指導】ジュリー・リンコン、内海百合
【舞台装置・衣装デザイン】ピーター・ファーマー
【照明】クリスティーナ・ジャンネッリ
【指揮】オームズビー・ウィルキンズ
【管弦楽】東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
【出演】
 マノン:ディアナ・ヴィシニョーワ
 デ・グリュー(神学生):マルセロ・ゴメス
 レスコー(マノンの兄):ダニール・シムキン

 
まず、最初、中庭のパドドゥでのゴメスのソロに驚嘆!難しいであろうマクミランの振付でまったくふらつくところがなく、しかも、ちゃんと踊りのエネルギーがマノンへまっすぐと向かっていることを感じさせ、とっても情熱的なデグリューでした。

さらに続くマノンとのパドドゥが更に素晴らしい!!

ヴィシニョーワのマノンは、登場から割とファムファタル的な悪女の雰囲気を醸し出していたんですが、その雰囲気もあって、デグリューとのパドドゥでは、後先は考えない、いまがすべてという若い男女の刹那的な情熱を感じさせるような、この先の悲劇を予感させるような、もの悲しい音楽にぴったりの実に切なくも美しいパドドゥでした。

寝室のパドドゥも美しかった〜。ヴィシニョーワのからみつくような肢体がとっても官能的。腕をしならせるちょっとしたポーズがすべて美しく、動きはなめらか。マノンを全身で表現してました。そしてゴメスの完璧なサポートと演技力。この二人の組み合わせがこんなに素晴らしいとは思わなかった。

沼地にいたっては、過去の幻影におびえながら次第に意識を失っていくマノンと、彼女を追うデグリューの声にならない叫びが聞こえるようで涙が止まらなかったです。走りこんでの2回転キャッチとか、不自然さがまったくなく、最後の命の灯が燃え尽きる様にちゃんとみえるのも、ヴィシニョーワの身体能力のすごさとゴメスのサポートがあってこそって感じ。

実は、ABTのマノンだし、ヴィシニョーワにしても、それほど演技力に期待はしてなかったですよね、、、、いやー、ごめんなさい。素晴らしいマノンでした。

あと、シムキン君のレスコーですが、踊りは素晴らしく、演技もよかったです。が、いかんせん、やっぱ小さくて華奢なのが、、、、ちょっとレスコーではないかな〜。1幕の最後で、デ・グリューと絡むところでは、体格の差は歴然としてるので、たぶん、ゴメスは演技を小さいめにして、シムキンは大きめしてバランスとってたような。

サポートは結構頑張っていたと思えるけど、情婦とのパドドゥでちょっとやっぱサポートが苦しく見えるところがあったかな。

美術は、最近の新国でも使っているピーター・ファーマーのもの。背景が書き割りでちょっとチープ感があるので、あまり好きではない。衣装もロイヤルでみたようなゴージャス、重厚感がなくて、ちょっとお安めな感じかしらん。GMから送られるローブみないのものとか、かなり軽そうな感じ。そのほうが踊りやすいのかもしれないが。

あと、舞台全体の雰囲気ですが、まわりのダンサーも結構頑張ってましたが、ただ、なんというか、舞台全体を流れる演劇性というか、なんとなく、ロイヤルを見たときのような濃さはあまりなかったかも。そのせいか、主役二人にしても、二人の踊りの部分の素晴らしさに比べると、踊っていない時にながれるドラマ性みたいなものは少し薄めかも。何が違うのかわからないのだけど。

とはいえ、この二人のマノンがここまで素晴らしかったのはほんと驚きでした。みてよかったわ〜。あと、ゴメスもこれほど素晴らしいダンサーだとは思ってなかった。この二人でドラマ性のある全幕をもっとみてみたいです。

ネットをみていると、今回初めてマノンの全幕みて、マノンの素晴らしさに気が付いたって人がちらほらいて、マノン贔屓の私としてはうれしいかぎりです。
posted by とらのお at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演日記2014年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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