2005年11月14日

ニジンスキー版「春の祭典」2005/11/13(日)

きのうは、兵庫県立文化センターのオープンニング・バレエ・ガラ「春の祭典」を見てきました。

せっかく関西までいくので、休みをとって、のんびりしてこようかと思ったのだけど、仕事もつまっていて、日帰りになってしまいました。残念。

でも、ニジンスキー版の「春の祭典」はなかなか興味深く、遠征した甲斐がありました。
 
▼兵庫県立文化センターのオープンニング・バレエ・ガラ
 よみがえるニジンスキー版「春の祭典」
 2005/11/13(日)兵庫県立文化センター

<演目>
「白鳥の湖」第2幕 
  ヤンヤン・タン、デヴィット・アーシー
「眠れる森の美女」第3幕グラン・パ・ド・ドゥ
  ディアナ・ヴィシニョーワ、アンドリアン・ファジェーエフ
「ラ・ジョコンダ」より”時の踊り”
  上村未香、貞松正一郎
「コティヌウム」よりパ・ド・ドゥ
  ヤンヤン・タン、デヴィット・アーシー
「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ(バルコニー)
  ディアナ・ヴィシニョーワ、アンドリアン・ファジェーエフ
「春の祭典」ニジンスキー版
  (選ばれし乙女)平山素子
    
ヤンヤン・タンやヴィシニョーワなどメジャーなゲストも登場して、実はなかなか見応えがあるガラでした。でも、前日の昼・夜公演の疲れもあって、ちょっと、集中力がかけてしまいました。

白鳥の湖は、やや簡素ながら背景とセットもはいり、コールド付きで第2幕を全部上演しました。ヤンヤン・タンやのオデットはなかなか艶っぽい感じでした。最後に去っていくところで、腕をくねくねとするところが、結構目立って「おおっ」と思いました。

ヴィシニョーワのオーロラは、輝くようでやはりいいですねえ。ファジェーエフもぴったりの王子様でした。

歌劇「ラ・ジョコンダ」(作曲:ポンキエッリ)の”時の踊り”のバレエは初めて見ました。プティパの振付で、”時の踊り”は、劇中で貴族が開く宴会の余興シーンだそうです。

最初、色とりどりのコールドが登場、聞きなれたメロディで親しみやすかったですが、振付の方はあまり特徴があるわけでもなく、ちょっと退屈でもありました。

ところで、”時の踊り”というと、ディズニー映画「ファンタジア」で、かばがチュチュきてバレエするのが印象的です。音楽聴きながら、つい、あれを思い出してしまった。(カラフルな舞台なので、多少近い雰囲気はあるかも)

「コティヌウム」という作品は、日本初演、クリストファー・ウィールドン振付の作品でした。緑のレオタードをきたヤンヤン・タンとデヴィット・アーシーはかっこよかったです。クラシックより雰囲気は似合っていたかも。

ただ、この前の”時の踊り”あたりから、すっかり集中力がきれてしまい、時々気が遠くなっていたので、あまり良く覚えていないです。

というわけで、ヴィシニョーワとファジェーエフの「ロミオとジュリエット」(ラブロフスキー版)も、見てる私のほうがちょっと疲れて散漫になってしまい、あまり印象に残ってないです。でも、よかったと思います。ただ、ヴィシニョーワのジュリエットもなんどか見ているせいか、特に新たな驚きがなくなってしまったという感じ。

というわけで、ちょっと眠気が入ってきてしまい、交通費かけて兵庫まで来たのに、春の祭典で寝たら困る〜と心配しながら、休憩後、第3部の春の祭典になりました。

でも、心配無用でした。まず、やっぱり、春の祭典の音楽だけでもやっぱりわくわくでき、眠気なんかふっとび、前のめりで見てしまいした。(今日は、生オケです。)

第一部の振付は、音楽と比べて、意外と物足りない感じもしました。民族衣装の群舞が足を踏み鳴らしたりするのですが、予想したほどの荒々しさがなくて、比べてしまうと、ベジャール版での音楽の視覚化はすごいのだなと思ったりしました。

そんな感じで、動きの迫力としては、1部はいまいち音楽に負けてしまっている感じがしました。ただ、衣装の色彩感のせいもあり、各シーンがとても絵画的で、特異な衣装をきた群舞のしぐさなど、切り取った視覚的なイメージは非常に音楽に合っていると思いました。

パンフによると、この春の祭典における衣装の色彩と象徴は非常に重要らしいです。ニジンスキーは、これらの衣装を目にして初めて群舞の振付を始めたとか。そして、ニジンスキーは、衣装に取り入れられているシンボル(円、四角、三角、交差せてた骨など)を、振付のパターンに取り入れているそうです。

第二部は、乙女たちの踊りで始まり、やがて、ひとりの乙女が転んでしまい、生贄として選ばれます。(よく考えると残酷ですね、、、)

第二部の振付は、生贄の乙女を中心とする構成のせいもあって、非常に緊張感が高くなり、音楽とぴったりとはまって、見応えありました。

生贄の乙女の死の踊りと、彼女を取り囲む狂信的な群舞はとても迫力がありました。

背景画もたぶん復元したのだと思いますが、1場の背景画は、なんか牧歌的な感じで、ちょっと雰囲気が違うのでは、、、と思いました。1場から2場への途中で降りた幕と、2場の背景は、荒涼とした怪しい雰囲気をもっていて、うんうんこういう雰囲気だよね〜なんて思ってしまいました。

本日のオケは、兵庫芸術文化センター管弦楽団で、震災後の復興のシンボルとしてオープンした芸術センターの専属オケとしてデビューしたオーケストラだそうです。とってもインターナショナルな団員構成で、半分くらいは外国人のようでした。芸術監督は佐渡裕で、なかなか活発な活動をしているようでした。

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posted by とらのお at 23:47| Comment(6) | TrackBack(1) | 公演日記2005年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。いつも楽しみに読んでいます。
私も東京から観に行きました。シュツットガルトを蹴ってまで観に行ってどうかな、と思ったけどさすがに「春の祭典」は面白かったですね。行って良かったです。私も前の日は「ロミジュリ」のマチネを見て、夜行バスで行ったのでたまに意識が薄れることもありましたが「春の祭典」は緊張し、少し興奮しながら見たので堪能できました。
来年はピナ・バウシュが「春の祭典」を国立劇場で上演するようなので、こちらも楽しみです。
Posted by シマリス at 2005年11月17日 02:37
シマリスさん、こんにちは。春の祭典は、面白かったですね。見てて、つい、手に力が入ってしまいました。

ピナ・バウシュの春の祭典があるのですか?それは、すごく楽しみです。
Posted by とらのお at 2005年11月18日 01:10
こんばんは。ハイ、私は3階で観ていたんですが、食い入るように見入ってしまいました。ニジンスキーの頭の中は一体どうなっているんでしょうか?
ピナ・バウシュの春の祭典は4月6日〜9日国立劇場だそうです。一日東京バレエ団のディアギレフプロと重なっていますが。
http://www.pina-bausch.de/spielplan.htm
Posted by シマリス at 2005年11月18日 02:45
ディアギレフプロと重なっているのですか。4月はまた忙しい月になりそうな。
Posted by とらのお at 2005年11月19日 11:43
はじめまして。私は兵庫県民なのでこの公演とても楽しみにしておりました。初日12日マチネーに行きました。とてもステキな会場ができて嬉しいです。関東からも来て下さった方がいらっしゃったとは良かったです。私的にはすごい公演だと思っていましたが、それほど話題になっていないのかなと寂しかったので。私のHPにもこの公演の感想簡単なものですがのせておりますのでよければご覧下さい。
楽団も1、2部では少し?でしたが、「春の祭典」はすばらしかったと思います。神戸新聞にもそんな評が載っていました。
Posted by きょん at 2005年11月24日 12:33
きょんさん、こんにちは。「春の祭典」はよかったですね。あのオケは活動も活発そうだし、これからが期待できそう。地元に根付きながら、かつインターナショナルなオケが育っていくのっていいですね。
Posted by とらのお at 2005年11月25日 02:17
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「春の祭典」ニジンスキー版
Excerpt: 「春の祭典」振付:ヴァーツラフ・ニジンスキー 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
Weblog: 踊る阿呆に観る阿呆
Tracked: 2005-11-17 02:38